activitiesNeo・ミーナ回想記 2018
87【体験しなければ、分かるはずもない事。】
乳がん再発を予防するために受けていた抗がん剤治療は、4ヶ月後には終了しました。全ての治療が終わって元気になったからこそ、私は9月のスピーチの依頼を受け入れました。
人前で話すのは大の苦手の私ですが、命に関わる大切な事がテーマですし、私の話で救われる人が1人でもいるかもしれないと思ったからです。私の伝えたい事は【標準治療で助けられた経験から、正しい情報を選択して治療に臨んで欲しい】という内容。
主催の患者会は【ガンは食事で治す。】【抗がん剤で殺される】という考えの方が多い組織でした。だからこそ、受け入れたのも理由の1つでした。
私はスピーチで『自分の体験を伝えたかったのは、私の二の舞になる可能性がある人に伝えたい。』という思いを一生懸命に伝えました。その時のアンケートでも、西洋医学に対する偏見に気づいて下さった方が多くおられました。私の目的だった苦しんでいる方には伝わったみたいでスピーチをして本当に良かったと思っています。しして一つギフトをいただいています。講演をキッカケに妹のような存在がん友の『アメリ』とのご縁を頂いた事です。
でも1つ残念だった事。主催者は、その後も『がんは食事で治せる』の勉強会を続け、私はセミナーで語らないようこだわっているのに『あたかも北里は、神秘体験でがんが治った』かのように宣伝し続けた事でした。
数年後、抗がん剤も手術も体験をせず『がんは食事で治る』を実践し続けた彼は、本当に末期ガンで手遅れになってしまっていたそと聞きました。
声なき声の代弁者
北里ミーナ