37,不毛の会話。患者と医師
その医院は
食事療法や断食療法や血流を良くする入浴方法などで
病気を改善していく場所でした。
ガンの専門病院でもなく
薬も使わず自分の力だけで改善を目指して行くので
(目安は、月に1度の血液検査のデータだけです。
血液と腫瘍マーカーの数値だけで
治療方針を決めて行きます。
ジャンル的には放置療法でしょうね。)
それで納得が行く人が選んで入院を希望する・・・
そんな病院でした。
ガンの事をダンマリ医師に尋ねても
「分かりません。」
とキッパリ返事が返ってきます。
まさに自分で選んで自分で決める自己責任の病院です。
確かに
乳がんも人それぞれで
「こうなります。治ります。」
と言いづらいとは思いますが
リスクについての説明も一切されませんでした。
それでも雪の女神は
辛い乳癌を患った体で家に子供達を置いて
治す為に必死で入院してきた立場。
雪の女神「先生。この数値はどうすれば、どの位で治りますか?」
「どうやったら治るんですか??」
ダンマリ医師「分かりません。」
ネオミーナ「雪の女神。1人1人、体もガンも違うから『こうすると治ります。』
なんて断言出来ないんでしょう。
治らなくても責任取れないし・・・自己判断しか有りませんよ。」
と納得出来ない女王に言いました。
そして、納得行く迄
お互いに励まし合って頑張ることに決めました。
そこでは
入院している病院であるにも関わらず
自分の病気の事を聞いても
院長は何も知らないし分からないと言います。
初心者の患者は
その医院の療法を
書籍で勉強したり仲間の情報や自分で勉強したりして
治療法を行う所でした。
良くなっているのか
悪くなっているのかも
全然分からないままでした。
患者が何を聞いても答えが返って来ない
『不毛の会話』
が行われ続ける医院でした。
それが嫌なら
患者自身が去るだけの話です。
ますます行き場がなくなるのを
感じ取れる環境でした。
でも、そうは言っても
西洋医学不信者の私達の気持ち的には
『体の奇跡を引き出してくれる聖域』
でもありました。