activitiesNeo・ミーナ回想記 2018

54 【救世主の名は……私の抗ガン剤】

待ちに待っていた、私にピッタリの抗がん剤。
私の乳がんタイプに合う抗がん剤の名前は【CEF(フェック)】という名前でした。(2011年)

 

 

スマイル先生から聞く抗がん剤の説明は1年ぶりでしたが2回目でしたし、私の気持ちも前向きだったからか大変理解出来ました。そして驚いたのは、白血球は再び上がると説明された事です。何故なら、下がったままだと信じて拒絶し続けていたからです。

 

 

私の乳がんの種類は、ホルモンの薬を使っても効果が期待出来ないタイプ。分子標的薬という髪が抜けない、ガンだけを攻撃してくれる薬も効果が期待出来ないタイプ。髪が抜ける抗がん剤だけで治療するタイプでした。ガン友との会話では、「私は『トリネガ(トリプルネガティブ)』です。」と自己紹介しています。

 

 

それまで読んでいた本は、
「ガンは……」
「ガンとは……」
「抗がん剤は……」
と、『ガンも抗がん剤も、1種類』と思ってしまう表現で書いてあったので、様々な抗がん剤が存在し専門家によって選ばれた種類を使うと聞き、安心し感動しました。

 

 

「それって、オーダーメイドみたいなものよね……」私は、驚き感動の涙が溢れ出ました。今、私の目の前にある、この抗がん剤があれば……自分にピッタリの抗がん剤さえあれば、助かったかもしれない方々が多くいたはず……でも、時代的に間に合わずに亡くなられた方々。

 

 

治験に参加して下さった方々。抗がん剤の開発・研究して下さった研究者の方々。抗がん剤を作って下さったメーカー。抗がん剤を無事に運んで下さった方々。今までの沢山のリレーに、私は感謝しました。

 

 

ここに存在してくれているCEFは私にとって【奇跡の存在で正義の味方】でしか有りませんでた。そう思いながらスマイル先生の説明に聞き入りました。

 

声なき声の代弁者

北里ミーナ