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乳がん手術は、賜り物 vol.81

急遽、2日後の水曜日に手術が決定した私は、当日の月曜と火曜は手術に必要なCTなどの検査をして頂きました。ガン放置療法が長がったにも関わらず脳など他臓器の何処にも転移しておらず、血液も健康な人と変わりなく身体状態も直ぐに手術出来る状態だと分かり、水曜日の手術が決定しました。よほどのイレギュラーなトラブルがない限り……「どうか、天災や手術に関わる関係者の事故などが起こりませんように」と心の中で手を合わせ静かに病室で過ごしていました。

 

 

そしてついに、待ち焦がれていた『乳がんの手術日・水曜日』がやってきたのです♪普通は乳がんの手術日といえば「とうとう、やってきてしまった手術の日……または「なんで、乳がんになんかなって、胸を失う羽目になってしまったんだろう……

と嘆き悲しんだりする方が多いと聞きます。ところが、私にとっては『やっと迎えることが出来た・乳がん手術の日』だったのです。

 

 

ですから、病衣に着替える時は何かの『衣装か制服』に着替える様な感覚で気合いが入りました。手術室までの移動はコマ送りのように感じ、家族の笑顔に見送られながら手術室に入る時の気持ちは、さながら『スペースシャトルに乗り込む宇宙飛行士』

または『UFOに乗り込む人類』のような気持ちでした。私は、笑顔で手を振りながらゆっくりと手術室へ歩いて入って行きました。実際 帽子をかぶって全身を包む衣装に着替えて手を振る私。頑丈な扉が閉まる光景はソックリです。私にはスローモーションでその光景が見えていました。今でもその時の光景が、目に焼き付いています。