activities2020ネオミーナ生還日記pinkearth活動報告

乳がんと感染症 vol.31

乳がん腫瘍は大きくなるにつれて、私の胸や脇から血管も神経を不自然に引っ張っていきました。中身がギッシリと詰まった塊は、凄く重くてまるで鉛のようでした。身体中の重さの比率で言うと間違いなく1番だったと思います。

 

 

入院中の治療法に食事・体操・湿布など様々有りましたが、その中の1つに『入浴法』が有りました。血行が良くなる入浴法を行い病気を改善させるという事でした。私と雪の女神は腫瘍から乳がんの浸出液が出ているという理由で、他の患者さんが順番に入り終わった最後に、足し湯をして入ると決まっていました。その入浴法とは首まで浸からなければ意味が有りません。その寡黙な医師から入浴法が大切だと言われていたので、雪の女神は 真面目に首まで入っていたそうです。私は出血の可能性があったので、刺激を与えないように乳がんの腫瘍が浸からないように気を付けながらギリギリの状態を保ちつつ半身浴で入浴していました。

 

 

後に聞いた話ですが、雪の女神は退院後、別の医師から「病院という環境で、ましてや患者が順番に入った最後のお湯に浸かるなんて感染症になりますよ!とんでもないことです‼︎」と叱られたそうです。当時の私達は『感染症』など考えたことも有りませんでした。と言いますか、そもそも私には知識が無かったので感染症の危険性にピンときていませんでした。言葉は聞いたことは有りましたが、全く意味を理解していませんでした。

 

 

その入浴法は、あくまで『健康の為の入浴法』であり、健康な人が健康な状態を保つ方法です。乳がん浸出液が出ている特殊な条件下では合わなかった方法だったと後で分かりました。思い出すだけでも脂汗がでてきそうです。