がん友。vol.26

自然療法の医院に入院してすぐに隣のベッドに乳がんを患う女性が入院されると聞かされました。同じ乳がんを患い同じように枇杷温灸で乳がんを火傷している、年齢も近い女性だからという配慮でした。

 

 

それから数日後、女性は入院して来られました。第一印象は「なんて綺麗で、可愛い方なんだろう……」そう思いました。

九州から1番遠い雪国から遥々入院して来られた彼女は、色白で華奢で、長い黒髪に大きな瞳の女性でした。年齢は40代前半で、綺麗な女優さんに似ていました。

 

 

朝は高熱があったにも関わらず、3人の子供達（1番上は高校生、真ん中は中学生くらい。1番下の子は幼稚園）の為にも早く入院して治りたいの一心で這ってやって来たという、凄い根性の持ち主でした。「1日でも早く入院して治療をスタートしたい。熱で延期したら、また段取りし直さなくてはならなくなってしまう。」と思ったからと言っていました。

 

 

話してみると医療不信の考え方も同じで、乳がんを火傷していて子供の為に治る決意を固めている事など、私達は共通点が多く直ぐに意気投合し「一緒に頑張ろうね！！！」と硬く誓い合いました。

 

 

その女性が私にとって初めての【乳がんのガン友】で、約3ヶ月を同じ部屋で過ごした『同士のような』大切な仲間になりました。