健康診断をスルーした乳ガン vol.6
シコリが成長する最中、会社の健康診断の予定が入っていました。
乳腺外科の「良性の可能性」、療術院の「ガンでは有りません。」との診断。
「ガンは痛くないらしい。」人の噂で、乳がんではなさそうだけど、シコリは成長し続けるならいつかは手を打たなければならないと思っていました。
「近々予定している健康診断で、何か言われるだろう。その時までシコリが痛むけれどど、我慢しておこう。」
そう思いながら健康診断の日を待つことにしました。
健康診断を受けた秋には、春に1センチだったシコリは一回り大きくなっていました。
痛みは〈チクチク〉から〈ズキズキ〉へ変わり、皮膚は赤くなり始めていました。
そして、やっと出てきた検査結果は『異常なし(スルー)』でした。(レントゲンだけの診断。マンモ・エコー無し。)
モヤモヤしていた私は、帰る前の診察の時にドクターに尋ねてみました。
「先生。私、胸にシコリが有るんですけど……それでも、何も異常が無いという事でしょうか?」
ドクター「それは、専門病院に行って下さい。」
私「……」
健康診断は病気を発見するチャンスなのに、乳がんの症状が有る私は、異常なしで帰ることになったのです。
『乳がんの症状があるなら、乳がんの専門病院に行く』という事を知らなかった私は大変驚き、待っていた時間を後悔しました。
「がんが見つからないのなら、何を見つける検査だったんだろうか。それなら事前に説明していて欲しかった。特定のがんを見つける為の検査だったと…
仮に乳がんだったら、ここの健康診断では確実に発見されないな。私はシコリに気付いているから、まだ良かったものの……初期の人は検査したからと安心していて、手遅れにならないかな?」
と少し心配になりました。
それから闘病経験することになった今の私の考えは、臓器別で検査するのが必要だと思っています。