activitiesNeo・ミーナ回想記 2018

93【救急搬送……脳転移4】

「コン コン!」
という音。通報で到着した2人の警察官が車の窓をノックする音で私は目を覚ましました。

 

 

明け方、ライトが付いてエンジンがかかったままの車が電信柱にぶつかっているという事で、近くの方が警察に連絡して下さったそうです。警察官が駆けつけるまでの3時間、意識を失った私は、ハンドルにうつ伏せ状態でした。

 

 

車は運のいい事に、田舎道のドンずまりにある電信柱にぶつかって止まり続けていたそうです。その発見場所まで自宅からは約5キロの距離です。

 

 

途中の山道のカーブにある大きな沼に突っ込まず、深夜のバイパスを渡ったのに、トラックにもぶつからず人にぶつかることもなく車体をぶつけた箇所は右ハンドル四駆車の左側バンパーだったので、私は無傷でした。

 

 

そしてその意識を失っている私の姿は、まるで居眠り運転の男性が事故を起こしたように見えたと思います。(坊主頭で、ハンドルにうつ伏せですから)

 

 

「コン コン!」ハッと目を覚ました私は、窓を開けました。すると、窓を開けたとたん
「ライトを切ってください!」 「はい。」
「エンジンを止めて下さい!」 「はい。」
「パーキングに入れてください!」 「はい。」
「サイドブレーキに 入れてください!」 「はい。」
と矢継ぎ早に言われ、慌てて車を安全な状態にしました。

 

 

外はすっかり明るくなっていて車も何故か止まったままだったのでビックリしていました。そうすると警察官の質問が始まりました。

 

 

警察官「免許証を見せて下さい。」
私「はい。」
警察官「どうされたんんですか?」
やっと私が状況を説明できる番が回ってきました。

 

 

意識を失うまでの状況を説明すると、
警察官「持病は、有りますか?」
私「半年前に、○○病院で乳癌の手術を受けました。」
警察官「救急車、呼びましょうか?」
私 「そうですね……」
と、記憶にあるのは(意識があったのは)ココまでです。

 

 

その返事をした直後、私は
泡を吹いて、痙攣をし始めた』
そうです。

 

 

その後、警察官が救急車を呼んで下さり無事にスムーズに搬送されたそうです。その入り組んだ事故現場を正解に伝える事も出来る冷静にスムーズに誘導できる警察官の前で必要な事を伝え終わって、意識を失った私でした。

 

声なき声の代弁者

北里ミーナ