activitiesNeo・ミーナ回想記 2018

30【腫瘍の急成長……ソフトボール大】

~2011年4月~

私の乳がんの成長のスピードは早く、あっという間でした。
がんにも種類があり、また乳がんにも種類が有ります。
がんブログの中には無治療でも、長く闘病された方もおられるようですが、私の種類は成長が早いようです。でも当時は比較対象も情報も無く、雲をつかむような心境で日々成長していく乳がんを肉眼と記憶に刻んでいました。2010年11月に4cm程だったものが毎月1.5cm程 成長し、春には10cm以上の『ソフトボールのような塊』になっていました。

 

 

成長していく乳がんについて、入院患者からはこのような情報で入ってきました。
それは

乳がんは大きくなると血行不良で自滅してポロっと落ちる(治る)』

と。のちに通うことになた代替療法の医師に質問した時も、そう言われました。それを聞いた単純な私は、乳がんが成長するのを治っていく姿だと捉えて喜び、『ポロっと落ちて、治る日』を待ちわびながら観察していました。「どんだけ大きくなれば いいんんだろう……」目安も無く、治った先輩も知らないのにひたすら信じて待ち続けていました。

 

 

そんなある日、体が急に動かなくなってしまいました。金縛りを体験した事はありませんが、きっとそんな感じだと思います。頭で思うように、スムーズに体が言うことをきかなくなってしまったのです。まさかの、一つ一つの動作に時間がかかる事までスタートしてしまいました。

 

 

それは2011年3月7日東日本大震災の4日前の事でした。
のちに、スマイル先生にその症状を報告しいただいた答えは「身体中に、ガン細胞(ガンの毒素?)が巡っていたからです。」と言われました。とにかく元気だった私の体は急に固まってしまったのです。

 

声なき声の代弁者

北里ミーナ