activitiesNeo・ミーナ回想記 2018

6【臓器別の検査……健康診断をスルー】

シコリが成長している最中に、会社の健康診断の予定が入っていました。
乳腺外科の「良性の可能性」。療術院の「ガンでは有りません。」との診断。
「ガンは痛くないらしい。」人の噂で、私は乳がんではなさそうだけど、シコリは成長し続けるなら、どうにか手を打たなければならないと思っていました。

「近々予定している健康診断で、何か言われるだろう。その時までシコリが痛むけれどど、我慢しておこう。」
そう思い、健康診断の日を待つことにしました。

 

 

健康診断を受けた秋には、春に1センチだったシコリは一回り大きくなっていました。
痛みは〈チクチク〉から〈ズキズキ〉へ変わり、皮膚はさらに赤くなり始めていました。
そして、やっと受けた健康診断の結果は『異常なし(スルー)』でした。(レントゲンだけの診断。マンモ・エコー無し。)

 

 

帰る前に、私はドクターに尋ねました。
「先生。私、胸にシコリが有るんですけど……それでも、何も異常が無いという事でしょうか?」
ドクター「それは、専門病院に行って下さい。」
私「……」
健康診断は病気を発見するチャンスなのに、乳がんの症状が有る私は、異常なしで帰ることになりました。

 

『乳がんの症状は、乳がんの専門病院に行く』という事を知らなかった私は大変驚き、待っていた時間を後悔しました。
「仮に乳がんだったら、ここの健康診断では、確実に発見されないな。私はシコリに気付いているから、まだ良かったものの……小さな初期の人は検査したからと安心していて、手遅れにならないかな?」
と少し心配になりました。
でも闘病を経験した今では、臓器別の検査が必要だと思っています。

 

声なき声の代弁者

北里ミーナ