activitiesネオミーナの生還記

77,奇跡の薬を求め・決死の移動

私が、関西の内科に電話をかけた頃は
すぐに数日後の予約を取ることが可能な時期でした。
その時の私は、すぐに予約を入れる事が出来て
ラッキーだと思いました。
私が受診した直後には
ベストセラーになった本を読んだ
藁をもすがるガン患者さん達が噂を聞きつけ
「ドクターが自信を持って『治してきた実績が有る』と書籍で断言していた。
本当に治るから、医学会から消しさられた治療法らしい。
是非 試してみたい。」
と全国から集まって、予約が取れない大人気の内科となりなした。
そして予約が決まった日から数日が経ち
不安でしたが意を決して
1人で新幹線に乗り、関西の内科に向かいました。
その頃は11月の半ばだというのに
私の服装といえば
腫瘍を覆っているタオルなどで
かさ張っても着替えがしやすいようにと
大きなワンピースかLサイズのTシャツを着ていました。
そして、屈めなく手を伸ばせなかったので
お気に入りの下駄を購入して、それを履いていました。
ハタから見ると
髪は切りっぱなしのボサボサ
顔はスッピン
服装は、夏のファッション
胸を押さえて
時折、呻いては立ち止まり
うつ向いて苦しそうな表情で
息も絶え絶え目は虚ろ・・・
私の姿には視線が集まり
人が道を空けてくれるので
その道を
ゆっくりゆっくりと歩いていました。
時折、立ち止まって休みながら・・・
普通の元気な状態では無いと一目で分かったと思いますが
まさか『末期ガン患者』が
1人でウロウロしていたとは思わなかったと思います。
そうこうして
私は何とか病院に到着しました。