8、シコリ・痛みと逃避の限界~2010年11月~
数ヶ月前には1cmあるかないかの小さなシコリは、
ジワジワと成長し続け遂に違和感が出てきました。
でも そんな時は待合室で読んだ本の『良性でも、メロン大になる腫瘍が有る』
という記述を思い出していました。
「消滅する様子もないという事は・・・
良性でも悪性でも、手術しないといけないという事やん・・・嫌だなぁ・・・・」
細胞の検査に行って、シコリの正体の確認に行かなければと分かっていながらも
いざ大きくなると躊躇してしまう・・・(注射が大嫌いだったので。)
検査を先延ばしにしているうちに、益々シコリは成長し秋頃には皮膚が赤くなってきました。
その赤くなった皮膚は、触ると痺れたような感じがして、感覚が鈍くなっていました。
気持ちは、検査に行ってハッキリさせなければと。
でも痛そうで怖くて行きたくないような・・・(注射が本当に苦手だったので)
そうこう迷っているうちに、初めはチクチクだった痛みが次第にズキズキし始めました。
周りの人に相談してみると
「癌は痛くないっていうから、大丈夫じゃない??ガンでは無いはず!」
と数人に言われ痛みを我慢していました。
それも次第に我慢の限界に近づいてきて、もう一度乳腺外科の予約を入れました。
その頃、シコリはピンポン球程に成長していました。
その数日後、初めに行った乳腺外科を訪れました。まずはマンモグラフィーから。
しばらくしてマンモの部屋に呼ばれました。
マンモグラフィー検査の前に、私のシコリを見たとたん女性技師の顔色が変わりました。
「とても挟んで検査出来る状態では有りません。」
マンモグラフィーは出来ず、医師に見てもらう事になりました。
しばらくして、診察室に呼ばれました。
私の赤いピンポン球のシコリを見た医師の表情は、一変して強張りました。
そして次回の予約を取り、細胞を取る検査を勧められました。
次回の検査は、麻酔をして、細胞を取り出す検査。
検査専用の道具を見せられました。(鉄砲みたいな道具。針の太さは様々。)
シコリが小さい頃ならいいけど、今ズキズキして、凄く痛むシコリにそんな恐ろしい物を刺すなん
て・・・(ただでさえ痛がりなのに(/TДT)/)
私は、予約を入れて帰りましたが
丁度、予約の日に外せない仕事があるのも判明し検査に行かないことに決めました。
その後も、心配した看護師さんから
「娘さんの為にも、検査に来てください!」
と何度か連絡が有りましたが、
いざシコリが大きくなり痛むと怖さと痛みで行動できなくなっていました。
「検査したくない・・・シコリよ縮まって・・・痛くなくなって・・・」
そう願っていましたが、ついに日に日に増す痛みは、限界になり
『怖さより痛みを取り除きたい。治療したい!』
という、痛みから解放されたい気持ちが勝つ状態になりました。