1、自分に毒を盛る覚悟
1️⃣びわの種の食べ方をレッスン❔
先日びわの種を食べたり飲んだりする事に対する注意が大きなニュースとして、取り上げられていました。
その記事を読みながら、乳がん闘病中「普通の人なら1個だけど、がん患者は2個は食べないと治らないわよ❗️」と親切に指導していただいた過去を思い出しました。
私の経験は2010年暮れです。
参加したガン患者会主催のびわ温灸のセミナーで、参加者や、その後出会った治療拒否の方々から「がん患者は、びわの種を食べれば治る」と教えていただきました。
今回のニュースのコメントを読むと、「普通、びわの種とか食べないだろう」「調べたら、毒だって書いてあるだろう❓」「情報を鵜呑みにする方が悪い」と目にしました。「いきなりこのニュースが飛び込んで来たら、誰でもそう思うだろうなぁ…(・_・; 私だって 好き好んでびわの種食べたわけじゃないよ(T ^ T)と、心の中でつぶやいていました…
そのセミナー会場で、びわの種の食べ方を尋ねると加工して販売されていると聞き驚きました。その時感じたのは「効果があるから食べる人がいる。食べる人が多く存在するから、加工されて販売されていいるとうい事なんだな。」という確信めいた感覚でした。
2️⃣毒で毒を制すシステム❔
なぜ、びわの種を食べることをすすめられるのか。それは【アミグダリン】という毒のような成分が入っているから。そんな毒を食べて大丈夫なのだろうか❓と不安がよぎりましたが、直ぐに納得出来る答えをいただきました。
それは、【毒で毒を制す】 からだそうです。
体に、毒を少しづつ入れていって毒に強い体作りをする。そうする事でガン細胞にさえ勝てる免疫(体)を手に入れることが出来る。体にできたがんを1日1粒のアミグダリンをとる事で消すことができる。(毎日の掃除)従って、ガン患者は倍の2粒は飲まないと、出来てしまったガンを消滅させることは出来ないと…そこで納得し、後日購入してみることにしました。
私が飲食用のびわの種を購入した場所は、ある病院でした。
その病院は、免疫療法・超高濃度ビタミンC点滴・ハイパーサーミヤなどでガン治療を行なう代替療法の病院でした。私は院内の販売店で飲食用のびわの種を見つけ、「遂に出逢った、魔法の薬に❣️」と飛び上がったのを覚えています。私は(慎重派な面もあるので)、普通に食べても吸収しそうにない気がして飲食用に加工されたものに出会える時を待っていました。(当時はネット購入をしていませんでした。)
ですから、開封時の気持ちは高鳴り、「あぁ…これで中から私の乳がんは消滅して行くんだなぁ…がんの治療って、びわの種を食べるだけで良いなら簡単なはず。丁寧に加工品まで存在しているのに未だに【がん】という病は撲滅していない世の中って一体どうなっているんだろう…❓やはり隠された情報なのかな……」と。
ところが、開封してみると中から出て来たのは、直径1ミリに砕いた(カットした)びわの種でした。
もちろん、あの硬い種を1ミリに包丁で微塵切りに出来る自信はありませんが、とてもではありませんが体内に吸収するイメージも浮かびませんでした。私は、がっかりしたのを通り越して、悲しい気持ちになりました。
事業を行う上で、ニーズがあるから提供する。
がん患者が、びわの種を食べると知り
食べずらいのであれば、食べやすい形にして提供しよう。
一見、道理にかなってるようですが
ターゲットは【がん患者】で、商材は『口から食べる物』です。
グッズ販売とは、訳が違うと思うのです。
3️⃣アミグダリンを止める娘
一般的に、びわは甘い果実の部分を食べるので、種を欲しがる人は藁をもすがっている患者なのです。
購入するのは患者。販売するの食品品加工会社。患者は薬と思って購入する(毒を毒で制す為)。販売側の危険性や責任の所在についてが置き去りにされていたのだと思います。私がびわの種を購入して飲むと言った時、当時高校生だった娘と娘の友人は一生懸命調べて私を説得にかかりました。
娘「ママ、びわの種には『アミグダリン』って毒らしいよ❗️💦 危険やけん飲まんでよ💦 ただでさえ乳がんなんやけん……訳のわからんことはせんで、お願いやけん抗がん剤とか、ちゃんと治療してよ💦」
私「その毒が効くってよ❓【毒が毒を制す】って講師が言いよんしゃったもん。びわ温灸で外からと中からびわの種を飲むのとで乳がん治るって。大丈夫やけん心配せんで(^з^)-抗がん剤の方が危険って💦」
そう余裕綽々でしたが、購入したびわの種を開封してみると1ミリ程のサイズに刻まれたびわの種がはいっているだけで、私はがっかりを通り越し、虚しい気持ちになりました。冷静に考えると、病院で販売しているのだから効果があれば処方箋で渡されていいはず。それを健康茶とお一緒に並べいたという事は、そこまで効果が際立っていないのかと今となっては気づきますがその時は分かりませんでした。
せっかく開封したので紅茶にティースプーン一杯分入れて飲んでみましたが、カップの底に沈殿したままで口の中に残るし消化吸収するイメージも湧かず……びわ温灸でアミグダリンの効果に期待していた私は、何回か飲んだだけでやめてしまいました。私にとって飲食用のびわの種は
【藁をもすがるガン患者がお客さんで、危険だろうが効果があろうがなかろうが、責任の所在が存在しない虚しい商品】
でしかなかったのです(~_~;)
4️⃣ナチュラルショップにアミグダリン。
私の手術部位は乳房と脳の為、また昨年開頭手術をしたように見えないようです。(後遺症は有りますが…)
びわの効能を信じて火傷を負ったのを皮切りに、民間療法も現代治療のお陰で社会復帰が出来ています。
私のよくブログを読んで下さった方、セミナーで画像をご覧になられた方以外は、私が民間療法を経た元末期がん患者とは分かるはずもなく、名刺交換する時でも「自らの体験です」と付け加えているくらいです。
農林水産省のアミグダリンの注意喚起ニュースが流れる少し前、あるイベントに参加しました。ブースを回っていると『健康茶』ブース前にやってきました。そこには〈無農薬〉〈有機栽培〉をうたった色々な乾燥したお茶の葉が並べられていました。そしてその中に【びわの種】も並んでいました。
私「これは何ですか❓(なんと回答されるか……確認の為に聞く私。)」
店主「これは、びわの種の粉末です。がんに良いと言われているので食べやすいように我社の製品は粉末になっております‼︎」
私「へぇ~…そうですかぁ……(・_・;💦」
2010年から顧客ニーズに対応している《食べやすい形になって提供されている現実》。……でも企業努力の先は、ここで良いの❓商品にする前に調べて【アミグダリン】の毒性を知ったどでは❔。だってそこには商品化した理由が存在したはずだから…
私は、心の耳を塞いで押し寄せてくる末期がんの記憶をかき消しながら、隣のブースへ逃げるように移動していました。
2、乳児とハチミツ。私とアミグダリン。