activitiesNeo・ミーナ回想記 2018

11【外科的生検……ピンクの手術室】

しばらくすると、手術出来るかどうか結果が出ました。
何も問題無かったので、直ぐに全身麻酔と手術の準備に取りかかりました。急に決まった手術だったのですっかり夕方になっていて、誰も見当たらず静まりかえっていました。

 

 

『個人病院・貸し切り・静寂・緊張・冷気・手術・メス……乳がん…』
病院の白い建物は、何だかSFの映画のセットのように見えました。
だからなのか、スマイル先生の存在が、ある時点から宇宙人に見えていました。(『真剣に』です(^_^;))
手術の看護師さん達は、アイドルグループのように見えました。
みんな同じ身長・同じピンクの衣装…ではなくてナースファッション。マスクをしてるので、尚更 同じ顔に見えました。

 

 

私は吸い込まれるように手術室へと誘導されて行きました。
手術室ではJ-POPが流れているようでした。
「ヘェ~!今時の病院って、こんな感じなの?」
と、保育園児以来の手術だったので、感心していました。
手術室の風景はピンク色で、若くて可愛い看護師さん達と美人の麻酔の女医さんに取り囲まて……何だか私は男性になり高級クラブで接客されているようなそんな夢心地な気分になっていました(笑)。
私はすっかり落ち着き覚悟を決めた状態で『シコリの正体を調べるための手術』へと臨みました。

 

 

手術日の夜中は説明を受けていた通り激痛で目覚めましたが、素早い効く痛み止め注射お陰で、すぐにまたグッスリと眠れました。(麻酔に感謝です。)
検査結果が分かる1週間後を次の来院予定に決めて、翌朝退院しそのまま会社へ行きました。

それからの1週間、私の頭の中は
☆︎もし乳がんだったら どうすうるか?(治療・仕事・生活・誰に伝えるか等……)
☆︎乳がんでは無かったら、どうなるのか?(今の生活の延長線……)
と考える事で、頭の中は一杯でした。

 

 

それから少しドキドキしながらでしたが1週間が過ぎました。
2月にシコリに気付いてから7ヶ月間「このシコリの正体は、本当は何なの??」
と気になりながら生活していたので、11月24日までの1週間はある意味、楽しみでした。
「やっとだぁ……長かったぁ……」
何かアクションを起こさないと解決しない事は、判明しない事には行動に移せないので
早くハッキリさせたかったのです。ですから、少し怖いけど待ち遠しい日でも有りました。

 

 

声なき声の代弁者

北里ミーナ