72【副作用に勝った体】
抗がん剤〜抗がん剤の過ごし方
白血球が著しく下がる事も無く、無事に数週間経ち2回目の抗がん剤の日がやってきました。その日までの過ごし方は体は随分元気になっていたので、その姿を見せたかったのと、【あの世】とも表現出来る世界の行った話をしたかったのとで友人達や支えて下さった方々とずっと行けなかったランチに行来ながら過ごしました。
もちろん最終的に手術まで辿りつけなければ、元の木阿弥で期間限定の時間かもしれないと分かっていました。その事も理解しつつ、今迄、出来なかった事を出来るようになっていた現実は、まさに【奇跡】でした。
自分の体で自分一人で移動してオシャレして、ランチやお茶やディナーの時間を心許せる人と一緒に楽しみながら過ごせる。しかも 激痛から解放されて……美味しくいただく食事を繰り返す事で、体力や気力も復活していきました。
副作用に勝った体
私に起きた抗がん剤の副作用は『発熱』くらいで、それ以外ほとんど有りませんでした。一本目から二本目の間に熱は出ましたが、すぐに下がりました。
それまでは乳がんの炎症からか、ずっと微熱が続いていました。乳がんが無い側の脇で計った体温と、乳がんが有る側の脇で計った体温とでは体温が違っていました。
平熱は37度くらいなのですが、乳がんがある右脇は、常に38度くらいは有りました。腫瘍熱で治っていると思っていたので「よしよし 順調順調♪」と喜んでいました(T_T)ずっと熱が続いている状態だったので、抗がん剤からの一時期の発熱は体が楽になっていたのもあって平気でした。
そして抗がん剤を打てば打つほど、熱は出なくなりました。私の場合、抗がん剤の効き目は、維持したままで抗がん剤を打つほど、熱も出ない体になれたので運が良かったと思っています。その他の副作用では関節や節々が、少し痛くなったくらいです。
脱毛体験もありますが、これは抗がん剤の種類によるものなので仕方ありません。心の奥底が痛んでいましたが、時短を喜びウィッグをたくさん購入して日々変身を楽しみました。このように、私は、抗がん剤治療中は普段と変わりなく元気過ごしました。
声なき声の代弁者
北里ミーナ