activitiesNeo・ミーナ回想記 2018

51 【専門医の反応……出戻り患者と】

しばらくして、診察室の中に入るよう名前を呼ばれました。

「スマイル先生、怒ってないかな❓何て言われるかな。叱られるかな❓……それとも、呆れた感じかな❓」
そう少しだけ想像してみた事は、ただの取り越し苦労だと分かり安心しました。

1年ぶりにお会いしたスマイル先生も、心配そうな顔をされていました。

「どうなってるか、 ちょっと診ましょう……」
すぐに患部を見られました。スマイル先生も看護師さんも真剣な表情でした。

 

 

次に、治療に入るとしての説明を受けました。
先ずは、私の乳がんに合った抗がん剤で出来るだけ縮めましょうと。
もちろん抗がん剤の効き方は人それぞれで、打ってみなければ分からないと言われました。

 

 

それでも1日でも早く抗がん剤治療を始めないといけない状態との事。
しかし、私の体の状態は良くないので、抗がん剤の負担に耐えられるか賭けるしかないという説明をされました。

 

 

1日でも早く抗がん剤を打ちたい。どうせ抗がん剤を打つなら最大級の効果を発揮したい……
実はその乳腺外科に行く数日前からインターネットで『腫瘍内科』『腫瘍内科医』の存在を知り、調べていました。

 

 

乳腺外科で始まる治療を確認した後に、今の私が腫瘍内科に行き抗がん剤を選んでもらう事が可能なのか?
一旦、乳腺外科からの提案を持ち帰り、検討しました。
調べ尽くした結果、分かった事は当時の私が置かれた環境では、乳がん患者は乳腺外科に受診するしか有りませんでした。

 

 

という事は
乳腺外科を変わると、また初めから検査をし直さなければならないと言われました。
大学病院は、毎回丸1日がかりです。私の体力を考えると、到底無理だと分かりました。
という事は、乳腺外科を変わる意味がない事。
ある意味、それほど自信がある治療法を国が共通して決めているのだと分かりました。

 

今の乳腺外科であるスマイル先生や看護師さん達は私の事を覚えて下さり、案じ続けていて下さっていた方々で信頼も出来ます。
「よし!スマイル先生の病院で抗がん剤治療を始めよう!!!」
私は腹を決めて、直ぐに予約の電話を入れました。

声なき声の代弁者

北里ミーナ