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出戻り乳がん患者と看護師さん vol.50

~2011年11月~

1年ぶりに乳腺外科に舞い戻りました。スマイル先生や看護師さん達は、私の予約が入ったと分かった時から今か今かと待って下さっていたそうです。私としてはすぐ手術するつもりだったので、余裕満々の気持ちで病院を訪れました。

 

 

そうは言っても、私の体は自分の足で歩くのもやっとの状態でした。何も知らない私は病院に到着して、先ず私をよく覚えて下さっていた看護師さんにお会いする事が出来ました。看護師さんは私を見つけると、目を潤ませながら優しく話しかけて来て下さいました。

 

 

久しぶりだったので、忘れられているかと思っていたのですが(風貌も変わっていたので)、1年前に交わした会話や私の行動までも全て記憶して下さっていました。その時の記憶を辿りながらこの文章を書いていますが、今も涙が溢れ出てきています。

 

 

スマイル先生も他の看護師さん達も私を心配し、時折思い出しては話をして下さっていたそうです。1年間乳がんの放置療法を気が済むまで試し舞い戻ってきた私はというと、自分の力で病院にも来れない、一歩一歩足を踏み出すのがやっとなほど辛い体になっていました。

 

 

手が上がらずシャンプーが出来ないので、髪は短めに切っていました。手入れも出来ずにボサボサの髪。化粧をする余裕も気力も無く顔はスッピン。屈めないので、冬なのに下駄を履き上着は脱ぎ着がしやすいLサイズのTシャツを着て、もたれ掛かりながら時折、呻きながら座っているのがやっとの状態でした。

 

 

「乳がん末期方が、抗がん剤副作用よりも、まだマシらいい❗️」と信じきって乳腺外科を後にした私に、1年後の瀕死で座っているこの姿をみせてあいげたい気持ちです。