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抗がん剤劇的効果/肺の水 vol.47

しばらくして次の受診日が来ました。手術を依頼されていた第ベテラン医師の友人である乳腺の専門外の外科医に、私の今までのカルテやレントゲンを見てもらう事になりました。

 

 

診察の時、初対面の乳腺専門外の外科医はそのデータを見ながら、首を傾げていました。「あなたは5月に癌性胸膜炎になっているのに、何故、転移してないの?あの抗がん剤だけで、治ったのかな?」半年間、乳がん本体は完治せず進行していたにも関わらず癌性胸膜炎は、完治していたのです。

 

 

原因である乳がんは解決されていないのに、肺に溜まった水は消えてなくなっていました。癌性胸膜炎の水の中にはガン細胞がウヨウヨしていて、全身に転移する準備が整っていたそうです。ところが少量の抗がん剤を数回に分けて投与した事で『奇跡的に』肺に溜まった水は消え去り他の臓器のどこにも転移がない状態になっていて、専門外の外科医は大変驚いていました。

 

 

半年前の私は、肺に水が溜まっている説明を受けていませんでした。さらに、そんな重い症状だとも聞かされてなかった事に驚き怒りも感じました。ですがそれ以上に「なんだぁ。抗がん剤って効くやん︎!凄いやん︎!」と、抗がん剤に対し初めてポジティブで頼もしく嬉しい感情を抱いた瞬間でもありました。