マンモグラフィーとエコー検査の結果、1cm程の塊が写っていました。
触診が終わり、待合室で『乳がん関連の雑誌』を読んでいました。
【しこりの種類に釘ずけになっていました。それは『良性でも、メロン大の大きさになるものがある』
私は、命は失わないにしても手術は必要かぁ……と、恐怖で頭が真っ白になっている時に、名前を呼ばれました。
中に入り、少し緊張しながら丸椅子に腰掛けました。白髪混じりの乳腺外科医は、出来上がってきた画像を見ながら、こう言われました。 「丸くて、触診しても良く動きます。良性の特徴です。多分 大丈夫だとは思いますので、今日は検査をしません。でも、大きくなりはじめた時は、すぐに来てくださいね。」と。優しい声と検査結果に、すっかり安心していました。
注射が大嫌いな私は、その検査に行った日に痛い思いをすることなく(マンモグラフィーは、以前過去1度体験した時と違い、そう痛くありませんでした。機械の性能が上がったからだそうです♪)次の検査に進まないで良かったという安心感で、胸をなでおろしました。 それでも実際には細胞レベルで検査した訳でもないので乳がんかどうか分かりませんが、安心してしまいました。とはいえ、シコリの正体を知りたくて病院に行ったのに検査をせずに帰ってきたのは、何と無く違和感を感じていました。
帰宅し、高校生だった娘にその日の事を報告しました。 すると「何で検査して下さいって言わんやったと???本当の事が分からな意味無いやん!!別の病院で 検査してもらってよ!!シコリがあるのに、何しようと???」 と凄い剣幕で怒られてしまいました。 「(確かにそうだけど……)大きくなり出したらすぐ行くけん……(・_・;。あともう一軒、別の病院に検査に行ってくるけん……」 と、その場を何とか取り繕いました。 でも、その後に私が予約した病院は乳腺外科ではなく『体に触れずに治療する療術院』でした。そのような選択方法から、私は大きく道を外し続けていく事になります。