activitiesNeo・ミーナ回想記 2018

67【抗がん剤の後悔……生還の糸口】

後悔の渦・抗がん剤の使い方

では武器である【使える抗がん剤】について。

私「先生。私に会う抗がん剤は、1種類だけなんですか?」
スマイル先生「いえ。幾つもありますよ。」

 

 

私の乳がんに1番効く可能性が高いのが【CEF】(2012年)。世界中の、私と同じ種類の乳がんたいの方が治験で試して選ばれたNo.1の抗がん剤。

 

 

私「先生。じゃあCEFを効果が有るかどうか試して効果が確認出来れば、効果が無くなるまで使い切ってまた次の抗がん剤を使えば、いいんじゃないですか?」
スマイル先生「それが、CEFには決まりが有るんですよ。一生で6本までしか使えません。心臓に負担がかかるから。」
私「じゃあ、2番目の抗がん剤の効果は?でもCEFより落ちるってことですよね?(汗)」
スマイル先生「はい、そうです。しかし抗がん剤は打ってみなければ分かりません。同じタイプでも全く乳がんが縮まない人もいるから。」
私「じゃあ、せっかくCEFで縮めても次の抗がん剤が全く効かなかったらまた元に戻ってしまうという事ですか???効かないって分かってからまた次の抗がん剤を試すという事は、どんどん、確率が少ないのしか残されていない状況になるって事ですよね⁉︎」

 

 

私は、愕然としました。(心の中で)「抗がん剤の種類や使い方に条件が決まっていたなんんて……その条件を知っていたら、ここまで待っていなかった……」

 

 

知らなかったというのか、説明を受けていなかったのか、私自身に聞こえていなかったのか……丁寧に説明していただけたけど、治療拒否した私の耳には届かなかっのか……その結果が今❓普通の患者がそんなに勉強して治療に臨むだろうか❓とにかく知っておきたかった大切な情報を今更知ったという事が、残念で恐ろしいことでした。

 

 

 

生還へ・解決の糸口を手繰り寄せる

では どうなれば手術出来るのか?それは【乳がん壊死によって失った皮膚が再生されること。】

 

 

ところが、そのガンがなくならない限り『失った皮膚は再生されない』と説明されました。(ガンは正常な細胞を取り込み続けていく為)その時の私の乳がんの状態は、ガンは勢いよく生きていてバリバリと活動していました。

 

 

その時の私に残された乳がんを消滅させる唯一の手段は『抗がん剤で消滅させる事』だけでした。では『抗がん剤だけで、乳がんを消滅させる事は可能なのか?』ここで︎、抗がん剤が全く効かず全く縮まない人もいる。1番効果が有ると思われる抗がん剤を選んでも分からない。人の体はブラックボックスなので。

 

 

一時期だけは縮んでも、抗がん剤の耐性が出来るとガンは元通りに復活する。だから、手術が出来る状態まで抗がん剤で縮め、縮みきらない残ったガンを手術で取り除いて傷口を元通りに塞ぐと。そんな生死を分ける大切な時期を、私は逃していました。

 

 

しかも治療開始から、自然療法と代替療法ですが『がん治療の病院』に通い続けていたにも拘らず……それでも私の頭の中に、少しだけ『解決の糸口』が見えた気がしていました。

 

声なき声の代弁者

北里ミーナ