activitiesNeo・ミーナ回想記 2018
56 【抗がん剤で感電!】
ベッドに横たわり【CEF】の投与の準備中、点滴の順番や副作用の説明を看護師さんがされていました。横たわるだけで精一杯の私に変わって、隣で親友がメモしてくれていたので、安心していました。意識朦朧でしたが、私は感謝の気持ちで一杯でした。
「やっと……もうすぐ……」感謝すればする程、私の視界に感謝の対象物が現れ出てきました。【CEF】は赤い色をしてます。インパクトのある色をしている為に「なんて赤くて毒々しい。これが強烈な抗がん剤ね。免疫をやっつけてしまう恐ろしいヤツ……」「こんな化学物質を体に入れれば、酷い副作用に苦しめられるに違いない。ああ 何で乳がんになんかなってしまったんだろう……」とうい言葉を聞きます。
でも、私にとっては看護師さんの「今から、CEFです。」という言葉を聞いて心の準備をし、私の目に映ったその赤い色は、まさに太陽そのものでした。私は心の中で「CEF様……」と呟いていました。
そして、プラセボ効果を最大限に発揮させるよう覚悟を決め、点滴の袋から抗がん剤の液体が体に入って来る瞬間を、針から見えなくなるまでスローモーションに見える程見守りました……だからでしょうか。
【CEF】が私の肉体に入った瞬間、感電したような感覚に襲われ気絶しそうになりました。烈しい化学変化を身体中に感じたのです(笑)「!!! 凄い手応えだぁ~!!」私は、大げさなくらい感電体質のようです。
声なき声の代弁者
北里ミーナ