activitiesNeo・ミーナ回想記 2018

24【乳がん浸出液の大変さ ……素人のススメ】

しばらくしてお見舞いに来てくれた女性が
『乳がんの火傷に、貼り付かないアル物』
という情報を仕入れてきてくれました。
それはなんと『ラップ』を貼る療法でした。
食べ物を乾燥させない為に使われている、アレです。
乾燥させないと傷口も治りやすいらしいからと。
私は
「なるほど!!!凄い!!!これなら貼り付かないし 臭いも防げる!!!」
と感動しました。

 

 

インターネットで検索してみると、怪我口を乾燥させずにラップを当てていると
皮膚が綺麗に再生してくると書いてありました。
その情報を持ってきた女性は「ガンでも大丈夫って書いてあったよ!」
と教えてくれました。「治るかどうか、試してみたい‼︎」私は、ガーゼが貼りつく事から解放されたい一心でしたし、嬉しくてたまりませんでした。

 

 

寡黙な医師は 「自分には分からないから、好きなようにして下さい。」
と言われただけでした。
のちに通う事になった温熱治療の大ベテラン医師は
「良く考えたね!!凄いね︎」
と、私を大変褒めていました。
実際、乳がんの火傷箇所へのラップは、浸出液で直ぐに水浸しになりガーゼとタオルで吸い込ませるために頻繁に交換していました。
更に、オススメされた乳がん手当では、ナプキンが主流だと習いました。
でも残念な事に、吸収剤が入った市販のナプキンでは小さくて包み込むことは出来ませんでした。
何故なら、私の乳がんは5ヶ月で10センチほどの腫瘍になっていたからです。更に乳がんの周りの皮膚まで、痛みと痒みで大変な状態になっていました。

 

 

健康な皮膚の火傷なら、ラップを乗せて再生したかもしれません。
しかしガンに関しては、浸出液はガンの浸出液なので治癒させる能力もなかったようです。
それどころか、最終的に秋には乳腺外科のスマイル先生が警告していた通り『感染症』になっていました。(最後の検査で、白血球が約24000でした。)

 

声なき声の代弁者

北里ミーナ