activitiesNeo・ミーナ回想記 2018

1.【民間療法との出会い……男性乳がん講演会】

がんは、血の汚れ❔

私に乳がんがやってくる約2年前(2008年くらい)にある男性の乳がん患者の方の講演会に誘われました。

その方はメディア等に出演され、ガン関連の書籍を出版されていました。

私は男性も乳がんになると知り驚き、また自然治癒力で治していると聞いて興味が湧きました。知らないと大きな損をしそうな大切な情報を聞けそうだと興味津々の状態で参加しました。

 

 

彼の話の内容は

『ガンは、血液の汚れが原因だから血液を綺麗にしたら治り始めた。』

との興味深い内容でした。

「僕の大切な友人達は、僕が引き止めたのに病院の治療を受けたせいで殺されてしまった︎。」

と乗っけから衝撃の一言で始まりました。

その時にプロジェクターを使い自分の写真だと言う事で、瘡蓋が剥がれ、その奥が膿んでいる映像を映し出しておられました

「ほら。治ってきています。」

と……私はガンを見た事が無いので判断の仕様が有りませんでしたが本人が自信たっぷりに断言されるので、すっかり信じてしまいました。

そして抗がん剤や放射線をすると免疫が下がってしまうから治るガンも治らなくなると言っていました。ガンの治療で病院に行く人は『ガンの呪縛』にかかっている、病院の情報に脅されているのだと言っておられました。

 

 

がんは、自然治癒するの❔

彼の治療法は

★︎血液を綺麗にするために、玄米を中心とした食事療法をしている。

★︎体を温めて免疫を上げ、その免疫で自然退縮させる。

など、私にとっては納得出来る方法でした。

途中、人体の中の奇跡を起こす物質を使う治療を紹介され、その治療を行っている医師が迫害された話その治療を行っている病院(自由診療)などなど……

もう 完全に信じてしまった私は

「今日は 本当に来てよかった!!私もガンになったら、抗がん剤で殺されないようにしよう!!」

と衝撃で頭が一杯でしたが心に強く決めたのを覚えています。

 

 

 

その講演会が終了した後、会場で何人かと感想を立ち話した時です。

「やっぱり 抗がん剤をしてしまうと終わりなんだな。だから、病院に行っても助からないんだ。

と何人かの輪の中で感想を聞きながら、私も共感していました。

 

 

巻き込むリスクは❔

私は乳がんになって、その乳がん男性の歩んだ道程を調べませんでした。それは人それぞれ体質が違うからです。

もし私には効果がある方法だったとしても他の人で結果が出ていないと知ることによって私の気力が落ちるのを避けたかったからです。

私は闘病中にインターネットでガンの闘病記をほとんど読みませんでした。元気になるまで、読む気持ちにもなれなかったのが本音かもしれませんが…事実と結果だけが信じられる事なので、私は、自分の体がどのように変化していくかにだけ集中しました。

 

 

 

紆余曲折ありましたが、末期乳がんから生還することが出来て気持ちの余裕ができた時に、その男性のブログを見つけ、最後は末期ガンで亡くなっていた事実と結果を知りました。

その事を知っていた方々に尋ねてみると

「彼は真面目にやって無かったからねぇ。」

と言葉が返ってきました。

その乳がんだった男性は、治っていくプロセスを見せるつもりだったと思いますが上手く証明出来なかった時のリスクについてはどう思われていたのでしょうか。

『巻き添えを生む危険性』は無いと思っていたのでしょうか?同じ『抗がん剤などの拒否』という選択を選ばせてしまうリスクは?一歩間違えばやり直しが効かないかもしれない情報を断言し続けてよかったのでしょうか?と、私は思ってしまいます。無くなる数日前のBlogには『肺の水・腫れ・痛み・骨転移による骨折で寝たきり』など末期ガンの辛い体の状況を記述しているのに「もうすぐ 治る」と締めくくってありました。

 

 

 

私も『がんは治る 痛みは治っている証』という言葉を信じきっていました。末期がんの状態でも治癒の寸前だと思い込んでいたので、男性の気持ちも痛みも理解できる気がします。

 

 

声なき声の代弁者

北里ミーナ