activities2018/がん治療に迷った羊pinkearth活動報告
乳がんと主治医 vol.52
主治医スマイル先生は、私の『今』を何も言わずに受け入れて下さり、直ぐに治療を開始されました。「だから、あの時言ったのに!」という空気も、全く出されませんでした。(私だったら、どうでしょう……感情が出てしまうかもしれません……)
2013年の秋、治療が落ち着いた後に出席したスマイル先生の病院で行われたイベントで、その理由が分かりました。それは『いくら叱ったって怒ったって、時間は戻らないから』だそうです。
ある患者さんの話です。随分、進行してしまってから、ある病院に行くと(もちろん 愛情が有るからこそ)「なんで こんなになるまで ほっといんだ!」と、酷く叱られたそうです。それぞれ、色々な事情があり色々な考えや葛藤がありやっと辿り着いたのかもしれません。
しばらくして、その患者さんはスマイル先生に辿り着いたそうです。その方は初めての診察の時に、「また 叱られるのかなぁ……」とビクビクされていたそうです。ところが、スマイル先生が口にされた言葉は「ようこそ、僕の所へ来てくれたね。」と、優しい表情で言われたそうです。今、思い出しても涙が出ます。
患者は体も傷ついているけれど、それ以上に心が傷ついているのなら……治療に臨む前に必要なのは、【安心】や【信頼】なのかな?って、思っています。