activitiesネオミーナの生還記

124,ICUで・脳転移5

私が深夜に出かける様子を見て
不審に思った娘ですが・・・
娘が信頼している
『占い』
のようなジャンルの本による
アドバイス?
助言?
《ママは 大丈夫。心配しなくていい》
という言葉に安心し
「何かあった時に、直ぐに行動できるように・・・」
と娘はグッスリ眠ったと言っていました。
「リリリーン!」
という早朝の電話の音で
目がさめ飛び起きたそうです。
早朝だったので、少し覚悟を決めて電話に出たそうです。
「病院ですが・・・」
電話の向こうの第一声に
娘は、一瞬
『ドキッ』
としたそうですが
電話の向こうの方が、間髪入れず続けざまに
「お母さんは、怪我もしていないし、薬で眠っています。
だから安心して聞いて下さい。」
と優しい声で言って下さったらしく
その言葉を聞いて直ぐに安心したそうです。
そして眠っている祖母を起こす時も、
できる限りビックリさせないようにと
(当時19歳だった息子 私の弟を
深夜の事故で亡くしているので。
私が、20代前半の時でした。)
「ばあちゃん、心配せんで安心して聞いて。
ママが事故起こして発見されたけど、無傷やし、病院で薬で寝とるって。」
と言って起こし病院へと向かったそうです。
後日、聞いた話ですが
病院に到着した娘は
眠っている私が、目を開けるまでは
安心出来なかったらしく
私の腕を
『ツンツン』
と突ついて
起こしてみたと言っていました。
ツンツンツン・・・
左腕をツンツンされて目を覚ました私。
その(腕を突ついて)起こされた光景が
警察官と話していた光景の次に
私が目にした光景でした。
そこ(病院らしき)で私は横になっていて
突ついている方向に目をやると
『ニヤッ』
としている娘と家族が
私を取り巻いていました。
その時の光景が病院だったので
一瞬 『ハッッ!!』
ドキッとはしましたが
娘の
うすら笑っているような表情を見て
『大したことは無いんだ。
きっと 大丈夫なんだ・・・
また助かったんだぁ・・・』
と瞬時に悟りました。
そして
『私に、3センチの脳転移が見つかったけど
ここの病院には切らない脳外科手術のマシンがあるから大丈夫。』
とだけ伝えられました。
この言葉を伝えられる時も
一瞬、ひやっとしましたが
そんな手術法がこの世に存在していたなんて
全く知らなかったので
不思議な感覚で安心し
また、すぐに眠ってしまいました。
その『開頭しない手術マシン』は
【ガンマナイフ】という名前でした。
『パーフェクション』という新しい種類のマシンを
その病院は購入したばかりでした。
※初代は1995年から九州導入。
『パーフェクション』の九州で1台目を
その病院は購入していたのでした。
その切らずに治す手術を聞かされた
不思議な感覚は
『未来の手術』
『のび太の引出に入って未来で手術して、また返ってくる』
ように感じたのを覚えています。