activitiesネオミーナの生還記
108,手術台の上で・運命の2時間後
手術に臨む時に
私が考えていたことは
「今から2時間後には、私の体から乳癌がいなくなっている。」
という事だけでした。
『時間が過ぎる事の有り難さ』
を噛み締めていました。
『時間は、なるべく ゆっくり流れた方が嬉しい』
と思う事の方が多いのに
その時ばかりは、今から2時間後が待ち遠しく(緊急なトラブルが無いようにと祈りつつ。)
2時間後の時点では、長く生きる確率が急激に上がるという不思議な感じ。
「自分で自分の手術なんて出来ない。
(冷静に血まみれになりながら、自分の体を切って縫い合わせるなんて不可能。
もちろん、麻酔も手術も出来ませんが。)
医師の存在。
医療従事者の方々のお陰様。
安全で清潔な環境がある事への感謝。
本当に本当に、 生まれてきて良かった・・・」
そう心の中で思いました。
本当は感謝を沢山伝えたかったけれど
「ありがとうございます。」
と言う事しか出来ませんでした。
手術台の上では
スマイル先生と少し会話を交わしながら
麻酔が効いて意識を失うのを待ちました。
意識を失う時も、少し笑顔だったと思います♪
しばらくして起こされ
目が覚めて、目に入ってきた光景は
私のベッドの周りを
微笑みを浮かべた家族が
取り囲んでいる景色でした(この時点で安心しました)。
そして
笑顔のスマイル先生から
「画像に写っていたガンは
全て取り除く事が出来ましたよ♪
断面にいるかもしれないので、調べる検査にもう出しましたからね♪」
その言葉を聞いて
凄く安心して・・・
今度は
気持ちよく
眠りにつくように意識を失ったのを覚えています。