activitiesネオミーナの生還記
41,泣かせた記憶
「私の乳癌は治る」
と思い込んでいたので
基本的にはいつも通り元気でした。
かえって明るく生き生きしていたかもしれません。
そんな姿が
「なんだぁ~ 心配して損した。」
「本人は、全く落ち込んで無いんだ。」
と思われ、度々嫌な目に会いました。
勿論、もしかして死に至るかもしれないし
痛みが続く毎日で、心の奥底には恐怖心も有りました。
それでも
周りの人に心配かけたくなく
悟られたくなかったので
全くそのような素振りは見せませんでした。
「マイナスの事を少しでも思うと、それが現実化してしまう。」
と思っていましたし・・・
そんなある日
尊敬している出会って約15年程になる
初老の男性が見舞いに来た時の話です。
大きな綺麗な花束と共に
信じられない
セクハラの言葉を残して帰っていきました。
私は誰にも言えない
その会話のやり取りを
黙っているのに耐えられなくなりました。
そして、この気持ちを共有出来るのは雪の女王しかいない。
(女性に出来た乳癌でないと言えないセクハラ言葉)
でも、この言葉聞かせたら
彼女もきっと傷付くだろうと思いましたが
私はショックのあまり打ち明けました。
その言葉を聞いたとたん
雪の女王は
「なんて 酷い事を・・・」
といって、両手で顔を覆って泣き出してしまいました。
私は、慰めたかったけれど
結局、私までも一緒に泣いてしまい
2人で気が済むまで泣き続けました。
その後も、心配かけまいとして元気に振舞った事が
かえって仇となり
何度も傷ついてしまう経験をしました。