activitiesNeo・ミーナ回想記 2018

55 【術前薬物療法……命綱】

【CEF】の特徴を改めて読み直してみると、このような特徴があるそうです。

 

 

★ガンの直径が3cm以上、あるいはリンパ節転移のある患者さんが対象。
私の場合、抗がん剤治療に実際に入る1年前には、約4cm位の大きさでリンパ節に転移していました。ということは、タイミングはとうの昔、1年前に過ぎ去っていました。
★術前薬物療法を受けた80%の患者さんはガン細胞は半分以下になり、その中の15~30%の患者さんでガンが消滅してしまうとCEFの説明パンフレットに書いてありました。

 

 

CEFを使い終えたら、次に効果が期待出来る抗がん剤が有ると聞きました。でも残念な事に徐々に効果の確率は、下がって行くと聞きました。新しい薬や治療法も次々に出ていますが、私が試せるのはいつかは分かりません。

 

 

私の体はというと、全身が弱り既に抗がん剤に耐えれるのか分からない状況になっていました。体の負担や抗がん剤の効果の確率を考えると抗がん剤の量を少なめから始める選択肢も有りました。【CEF】は心臓に負担がかかるので、一生で6回しか出来ないと決まっていると言われました。

 

 

スマイル先生は、「ガンが無くならなくては、意味がない。効果が期待できる最大量を使おうと思います。いいですか?」そう確認されました。
私は、「はい、勿論です。宜しくお願いします。」と全身全霊で、そう答えました。
私も、ガンを体から無くしてしまうのが目的なので、その可能性にかけました。

 

 

抗がん剤の量を減らすことは、様子をみてからでも出来る。何せ1番効可能性が高いのが6回ですので、もったいない事、後悔を招く事だけはしたくありませんでした。

 

 

もうここまで来たら、抗がん剤の副作用で命が尽きるか、ガンが原因で命が尽きるか?唯一私に残された道は【抗がん剤の効き目を、最大に活かす】それだけだったのです。

 

 

自然療法・食事療法・温熱療法など納得がいくまで試し命が消えそうな崖っぷちの状況の中では『抗がん剤で殺される』の文字は消え去り、『ガンで殺されるから、抗がん剤 助けて!!』に変わっていました。

 

声なき声の代弁者

北里ミーナ