activitiesNeo・ミーナ回想記 2018

39【ガンを料理する?……マイクロウェーブ温熱療法】

初診の日から『例のマシン』体験はスタートしました。
ドキドキしながら大ベテラン医師の助手に案内され『ガンを縮めるマシン』がある部屋へと案内されました。

 

 

当時その部屋は、まるで『倉庫』のような状態でした。今では、それらしい部屋を作ってありますが……
エステのデトックスドームを含む色々なマシンが置いてあり、物置のような印象を受けたので、そのような凄い医療機器の扱いとは思えず大変ビックリしました。
それまでのイメージでは、医療機器には専用の部屋があると思っていたからです。
ゴチャゴチャの部屋の一番奥に『ガンを縮める(らしい)マシン』が鎮座していました。
形は小さな箱の様に見えました。「そんな凄いマシンの割りには、雑な置き方だなぁ……」そう思いながらの治療が始まりました。
どんな事をするかというと『2台の箱型マシンの間に座ってオーブンや電子レンジの要領でガンを焼く。正常な細胞は死なないけどガンだけは死ぬ』というやり方でした。
その機械からでる波長が『マイクロ波』でガンを高温にして、焼いてしまう方法でした。(『マイクロウエーブ治療』にも色々な種類が有るみたいです。)

 

 

そして、マイクロ波を使う温熱療法が始まりました。
その箱型オーブン2台の間に座って何度か熱を当てます。
数回繰り返すうちに、乳がんだけが熱くなってきます。前からと後ろから熱を当てます。
途中、熱くて我慢できなくなると「熱いです!」と言って合図を送るとやめてくれます。不思議な事に乳がんだけが熱くなる感じがするので手応えを感じます。

 

 

私は腫瘍が大きかったので1週間に1度通うことになりました。
車で3時間ほどかかる病院だったので移動だけでも、凄く大変でした。
「頑張って通って早く良くなりたい。そうすれば あとは早く治るだろうし。今がきっと1番辛い時期。治るまでの間は、何があっても絶対に諦めない!」
その頃の私の乳がんはソフトボール位に成長して肺に水も溜まっていました。
後に分かった事ですが、効果が出ない治療法を受けるために半年間も往復6時間かけて、通院していたのです。ガンがかなり進行した状態から通院を始めたのに、まさか更に半年も無治療に突入していくとは夢にも思ってもいませんでした。

 

声なき声の代弁者

北里ミーナ