activitiesNeo・ミーナ回想記 2018

36 【代替療法の待合室で……通院の苦労】

次の治療を受けるために一旦退院しました。
帰宅してみると実家の有り難さが身に染みました。
お風呂に好きな時間に何度も入れて、『食べたい物を食べたい時に食べる』行為は最高でした。大変美味しく感じ体が欲している証拠だと思いました。

 

 

数日して予約していたカウンセリングの日がやってきました。
家から約3時間かかる県外の病院だったので車で連れて行ってもらいました。

車のシートを目一杯倒してガンの浸出液が漏れないようにと自宅でしたいた様にペット用のオシッコのシートを敷いてその上にバスタオルを敷いて横になって行きました。移動中の振動も辛く必死の思いで歯を食いしばりながら、病院まで必死で辿り着いたのを覚えています。でも気持ち的には期待でいっぱいだったので頑張れたのだと思っています。

 

 

到着してみると救命救命センターが有るとても大きな立派な病院でした。
その医師の待合室は患者さんで混雑していて、益々私の期待度は高まりました。

待合室にはある診断方法の免許書が掲げてありました。その診断方法とは画像診断では有りません。日本人の男性が確立し海外でも有名な︎診断方法です。
聞いた話によるとその医師はその診断方法の日本の協会でもかなり上の立場の方だそうです。

 

 

私はその診断法をずいぶん前にテレビで度々紹介されているのを見たことがあり、他の病院でも、診断に使われていると知っていたので安心しました。
それは痛みを伴わず指を使う診断方法で、人差し指と親指で『ローマ字のO(オーの字)』を作って行います。誰でも簡単に行えるので民間でも利用できます。
その診断方法の特徴は画像に映らないような初期のガンでも発見出来ると事だと聞いていました。

 

 

ワクワクと不安が混ざるような気持ちで待合室のソファーに座っている私に、隣に座っている女性が話しかけて来ました。いつもの顔ぶれでは無かったからでしょうか……?その女性の話によるとその医師の診断方法と治療法はかなり特殊で他の病院でも治らなかった痛みが消えたり難病が治ったりしているという事でした。
とにかく痛い思いをすることなく、信憑性が有る診断方法で高いスキルを持つ医師に診てもらえると、だんだんと聞こえました。しかもその医師は、西洋医学も東洋医学も精通していて治療経験も豊富で患者に信頼されている……
私は、辛い状況ながらも今か今かと期待しながら待っていました。

 

声なき声の代弁者

北里ミーナ