activitiesNeo・ミーナ回想記 2018

15【民間療法デビュー……びわ温灸&里芋湿布】

~2010年12月~

それから私がとった行動は、新たな病院探しです。
『抗がん剤を使わず、ガン治療をする病院』
インターネットで調べたり、ナチュラル派仲間のルートで、体に負担をかけない治療法や自然療法の病院を探し始めると沢山の情報が出て来ました。
「こんなに沢山の治療法があるのに標準治療をさせられるところだったなんて、本当に危なかった……情報を知らないから病院の餌食になるんだ……怖い……」心の底から思いました。
そしてすぐに地元で活動しているがん患者会を紹介してもらうと勉強会に参加する事にしました。

 

 

 

ちょうどその時は
『びわ温灸』『お手当(手作り湿布)』の勉強会で、女性の講師が来られていました。
私はお灸の体験は無く、民間療法は断食しか体験がなかったので、初心者として参加し出来るだけ頭を空っぽにして、興味津々と聞き入っていました。
その公民館の和室には30人くらいの人でいっぱいで、メンバーは実際にがんを患っている方とがん患者さんの家族達でした。

 

 

 

その女性講師の話では
ガンは高温で死滅するから(42度以上)
『びわ温灸で焼き殺す』という内容でした。
私は
「なるほど‼︎それで民間療法の人達は治ってるんだぁ……確かに、理に叶ってる!!」と感動しました。
もう1つは、枇杷の葉から出ている毒のような成分(アミグダリン)が、体の中に入り『毒を毒で消す』効果により、がんを消滅させるという説明でした。
乳がんの場合は、まず患部の周辺から攻めていき、慣れてきたら乳がんの上から直接当てると説明されていました。そうする事で、乳がんは死滅温度と毒と四方八方塞がれる事で消滅しますと。乳がんは治る過程で、ドンドンと膿が出ていくと説明されていました。
さらに『体の中からも、毒で毒を制しましょう!!』と枇杷の種を食べる事までも進めていました。それは業界では、常識のようでした。

 

 

私は後日、種を粉砕したものを購入することができました。私が飲食用のびわの種を購入した場所は、ある病院です。

その病院は、免疫療法・超高濃度ビタミンC点滴・ハイパーサーミヤなどでガン治療を行なう代替療法の病院でした。私は院内の販売店で飲食用のびわの種を見つけ、「遂に出逢った、魔法の薬に❣️」と飛び上がったのを覚えています。私は(慎重派な面もあるので)、普通に食べても吸収しそうにない気がして飲食用に加工されたものに出会える時を待っていました。(当時はネット購入をしていませんでした。)

 

ですから、開封時の気持ちは高鳴り、「あぁ…これで中から私の乳がんは消滅して行くんだなぁ…がんの治療って、びわの種を食べるだけで良いなら簡単なはず。丁寧に加工品まで存在しているのに未だに【がん】という病は撲滅していない世の中って一体どうなっているんだろう…❓やはり隠された情報なのかな……」と。

 

 

 

ところが、開封してみると中から出て来たのは、直径1ミリに砕いた(カットした)びわの種でした。

もちろん、あの硬い種を1ミリに包丁で微塵切りに出来る自信はありませんが、とてもではありませんが体内に吸収するイメージも浮かびませんでした。私は、がっかりしたのを通り越して、悲しい気持ちになりました。

 

 

事業を行う上で、ニーズがあるから提供する。

がん患者が、びわの種を食べると知り

食べずらいのであれば、食べやすい形にして提供しよう。

一見、道理にかなってるようですが

ターゲットは【がん患者】で、商材は『口から食べる物』です。

グッズ販売とは、訳が違うと思うのです。一般的に、びわは甘い果実の部分を食べるので、種を欲しがる人は藁をもすがっている患者なのです。購入するのは患者。販売するの食品品加工会社。患者は薬と思って購入する(毒を毒で制す為)。販売側の危険性や責任の所在についてが置き去りにされていたのだと思います。

 

 

私がびわの種を購入して飲むと言った時、当時高校生だった娘と娘の友人は一生懸命調べて私を説得にかかりました。

娘「ママ、びわの種には『アミグダリン』って毒らしいよ❗️💦 危険やけん飲まんでよ💦 ただでさえ乳がんなんやけん……訳のわからんことはせんで、お願いやけん抗がん剤とか、ちゃんと治療してよ💦」

私「その毒が効くってよ❓【毒が毒を制す】って講師が言いよんしゃったもん。びわ温灸で外からと中からびわの種を飲むのとで乳がん治るって。大丈夫やけん心配せんで(^з^)-抗がん剤の方が危険って💦」

 

 

 

そう余裕綽々でしたが、購入したびわの種を開封してみると1ミリ程のサイズに刻まれたびわの種がはいっているだけで、私はがっかりを通り越し、虚しい気持ちになりました。冷静に考えると、病院で販売しているのだから効果があれば処方箋で渡されていいはず。それを健康茶とお一緒に並べいたという事は、そこまで効果が際立っていないのかと今となっては気づきますがその時は分かりませんでした。

 

 

 

せっかく開封したので紅茶にティースプーン一杯分入れて飲んでみましたが、カップの底に沈殿したままで口の中に残るし消化吸収するイメージも湧かず……びわ温灸でアミグダリンの効果に期待していた私は、何回か飲んだだけでやめてしまいました。私にとって飲食用のびわの種は

【藁をもすがるガン患者がお客さんで、危険だろうが効果があろうがなかろうが、責任の所在が存在しない虚しい商品】

でしかなかったのです(~_~;)

 

 

 

お手当は『里芋パスター』という変わった名前の手作り湿布で、これもがんに効くとの話。(『里芋湿布』です。)しかもすでに素材が混ざった粉が販売していました。水で溶かすだけで、あっという間に出来上がりです。(驚きました。やはり、売れるから商品化してるんですね。)その日に購入したお手当ての本を読むと「毛穴からガンを吸い出す」と書いてありました‼︎

 

 

もう既に私は「こんなにグッズ揃ってるなら里芋パスターとびわ温灸と断食で乳がんは治るやん。抗がん剤なんて何でする人いるんだろう……調べないから情報がいかないんだろうな……可哀相だけど仕方ない……私が、先ず証明してみせよう!そうでないと説得力は無いし頑張るぞっ!!」と安心と自信の抗がん剤拒否・民間療法のスタートを切りました。

 

声なき声の代弁者

北里ミーナ