activitiesネオミーナの生還記

79,ガンを消滅させる(らしい)薬を飲む

初診が終わってから
支払いまでの待ち時間も長くて
その夜、ホテルへチェックインしたのは
かなり遅い時間になっていました。
私の気分は
「もしかして もしかすると、魔法の薬をとうとう手に入れてしまったかもしれない!?」
期待と喜びと満足感でいっぱいでした。
翌日、起き上がるのもやっとなので
チェックアウトの時間ギリギリまで寝ていましたが
それでも起き上がれず
延長して体制を整えて、やっとホテルを後にしました。
新幹線に乗って帰る時も
髪はボサボサでマスクをして
時折 顔をしかめながら、うつむいたまま黙って座っていた私です。
かなり怪しくて目立っているようでしたが
座っている事以外の余裕は全く無い状態で
やっとの思いで、博多駅まで帰って着ました。
駅まで迎えに来てくれた友人は
久しぶりに会って見た、私の変わり果てた姿に
覚悟を決めたと後に言っていました。
(車の中でも、咳き込んでしまうので無言です。
話す気力も有りませんでしたが・・・)
その日は
余命1ヶ月宣告される
10日前になります。
その水薬は
見た目も水のように透明な液体で
ほんの少しの量から飲み始めます。
(スポイトを使う程の少量)
朝 起きて
歯磨きをして(口を清潔にしてから)
毎日毎朝 1日一回 飲み飲み始めました。
味は、何とも言えない不思議な味です。
段々 量が増えると味も濃くなっていきました。
私が薬をもらいに行った後に
その内科は予約でいっぱいになり、予約自体を受け付けなくなりました。
ギリギリ滑り込めてラッキーだと思いました。
私は、その水薬をトータルで半年の間
脳転移で意識不明となり運ばれるまでの半年の間
1日も休まず、飲み続けていました。